2021/02/07 09:55

Hymyは血糖値のことを考えた美味しく食べられるお菓子がテーマです。
コンセプトは低糖質であり、食後の血糖値の上昇が穏やかであること。


【店名の由来】

Hymy(ヒュミュ)とはフィンランド語で「笑顔」という意味です。

食べてホットする美味しさ、そして笑顔になってくれたら・・・という願いを込めました。




お菓子はそもそも嗜好品であり食べないといけないものではありません。

でも私はお菓子が好きです。
心が癒されるおやつの時間、小さい頃から食べることが好きでした。

1人でほっとひと息つきたい時や、誰かと一緒に過ごす時間に美味しいお菓子があると幸せな気持ちになります。



お店を始めるきっかけになった私自身のことについて。


私は2019年に1型糖尿病を発症しました。
突然の出来事でした。

【1型糖尿病とは】
血液中の糖の量(血糖値)を下げるインスリンというホルモンが膵臓で十分に作られなくなってしまった病気です。
そのためインスリンがほとんど分泌されなくなるため、常に血糖値が高い状態が続きます。
毎日の血糖測定とインスリンを注射やポンプを使用し治療します。生涯にわたってインスリンの補充が必要不可欠になります。

本来であれば体内から出るインスリンによって血糖値が下げられ調整されますが、注射やポンプで外から自分で調整しコントロールしなくてはいけません。
一見簡単なようでとても大変なことです。


1型糖尿病は遺伝や生活習慣に関係なく突然発症する原因不明の病気です。

糖尿病全体の1割程度でまだ認知度が低く、誤解もされやすいです。
見た目からも分かりずらいため、普通の人と変わらないのでは?と思われることも多いです。


私は病気を発症し、身体に対し改めて考えるようになりました。
糖尿病は基本的に食べていけないものはありませんし、食事制限はありません。
ですが、血糖値のコントロールを適切に行わないと合併症などのリスクも発生します。

そのためには食事や運動などがとても大切です。

食事といってもごはんなど糖質を極端に減らすというわけではなく、バランスの良い食事、食べる順番やスピードなどが血糖値のコントロールに大きく影響します。


低糖質というと糖質制限やダイエットなどのイメージが強いと思われるかもしれません。
私は糖質は身体にとっても大事なエネルギー源であり、時間帯によって調整はしますが食事の中できちんと摂るべきだと考えています。
ですがお菓子はどうでしょう・・・。


糖質が多いお菓子、特に白砂糖や小麦粉を多く使ったものは血糖値を急激に上げ下げし(血糖値スパイク)身体への負担(血管を傷つける恐れ)がかかります。
また血糖値の乱高下は、身体だけでなく心にも大きく影響します。
体質など個人差もありますが、これはどんな人にも共通することです。


それでもお菓子の時間は日々の暮らしの中で幸せな気持ちにしてくれます。
Hymyのお菓子は血糖値の上昇が穏やかになるよう素材を選び作っています。


病気がある人もそうでない人も低糖質で美味しく食べられる身体に優しいお菓子を作りたいと思いました。
Hymyのお菓子で笑顔になってくれたら嬉しいです。